小学校受験における絵画造形の試験では、絵や工作のうまさだけを見るのではなく子どもたちの行動や様子もチェックされています。
試験を通して、子どもたちの集中力、好奇心、指示への理解度、丁寧な作業能力、協調性、色使いによる感性、道具の扱い方、季節への意識、そして自分の思い描く世界を言葉で説明できる能力など、多面的な側面から評価されます。
試験直前に急に身につくものではないので、日頃からの練習や経験を通して身につけていきましょう!
絵画造形試験対策のポイント!基礎力を養おう
まず基本の技術をしっかり身につけることが大切です。
ハサミの使い方や紙の切り方、粘土や折り紙で形を作る方法など、基礎をしっかりと習得しましょう。
間違った道具の使い方のまま定着してしまうと、治すに時間もかかります。
新しくチャレンジする道具や素材は基礎の使い方を練習してから取り組みましょう!
キラリと光る!感性を育てよう
感性を育むためには、日常生活でさまざまなものよく観察してみるといいです。
季節の変化や身の回りのものの形や色をよく見て、それを絵や工作で表現する練習をしましょう!
紙や粘土だけでなく、アルミホイルや糸、和紙などさまざまな材料を使ってみるのも楽しいですよ。
絵画造形試験の準備は、技術を身につけるだけでなく、子どもたちの感性や発想力、表現力を育てることも大事です。日ごろからさまざまな練習をして、バランス良く能力を伸ばしていきましょう。
発想力と表現力を向上させよう
子どもたちに与えられた材料を使って、指示に沿った作品を作るだけでなく、自分なりのアイデアや発想で何か新しいもを生み出す力を養うことが大切です。
また、作った作品について、どのような思いで作ったのか、何を表現したかったのかを言葉で説明できるように指導しましょう。
チェックしてみて!試験までに身につけたいことリスト
ここでは、絵画造形の試験までにお子様に身に付けて欲しい力をカテゴリ別に紹介します。
見落としがちな項目も多いので、今お子様ができる事と照らし合わせながら参考にしてみてください。
取り組む姿勢
- 時間内に完成
- 道具の扱い方
- 道具の受け取り・渡し方
- 協調性
- 片付け
- 集中力
- 好奇心
- 理解度
絵画で身につけたいこと
- 丁寧な塗り方をしているか
- 季節の理解があるか
- 動物・魚・植物の種類の理解(特徴を捉えて描くことができるか)
- 人物画全身で描けるか
- 人物の描き分け
- 表情の描きわけ
- 動きのある人物の絵が描けるか
- 絵の説明ができるか
- 将来の夢があり、描くことができるか
- 楽しかったことを思い出し、表現できるか
- 模様と柄の書き分けができるか
- 風景の描画(室内・屋外)
様々な素材の扱い
- 折り紙(ちぎる・四角三角折り・3個以上のレパートリー)
- モール(ねじる・形を作る・つなげる)
- 粘土(丸める・こねる)
- 紐(固結び・ちょうちょ結び)
- 輪ゴムをつなげる
絵画造形の試験対策に役に立つ!オススメ記事
小学校入学試験の絵画対策におすすめの記事を紹介します。
絵画造形に課題に感じている方は、ぜひチェックしてみて下さい!どちらの記事も日々の練習に役に立つプリントを配布しています。
絵の基礎は線と図形の練習から!
この記事は、小学校受験に向けた絵画の基礎力の養い方を紹介しています。
線や図形が上手に描けると一気にいつもの絵画が上達します。
日々の練習に役立つ無料のプリントも配布しているので、ダウンロードして日々の練習にお使いください。
抑えておきたい!「人物」の描き方(基礎編)
この記事では、小学校入学試験における絵画対策として、「人物」を描くための基礎的なコツや技術を解説しています。
顔や体の描き方、性別の区別の仕方など、子どもたちが楽しみながら創造性を伸ばす方法を豊富に紹介しています。
さらに、無料でダウンロード可能な練習用プリントも用意されており、日常の練習に役立てることができます。
まとめ|試験対策も楽しく取り入れよう
試験本番では、どんな課題が与えられるか、どんな素材を使うかなどは分かりません。
そのため、当日の課題がスムーズに取り組めるように日々いろいろな経験をする必要があります。
色を使った絵を描き感性を育てたり、季節やさまざまなテーマに合わせて絵を描いたりするのもいいですね。
試験の対策として取り組むことも大切ですが、お絵かき工作として遊びの中で学んでいくことも良いと思います。楽しみながら日々の生活に取り入れて 必要な力を身に付けていってください