絵本とはこう関わるのがBEST!年齢別絵本の選び方
「これ読んで」と子どもが持ってきた絵本なのに途中で飽きられてしまったことはありませんか?
子どもの心を掴む1冊に出会うのって難しいですよね。
そんな難しく感じる絵本選びですが絵本の選び方にはちょっとしたポイントがあります。
それは子どもの年齢に合っている絵本を選ぶという事です。
年齢に合っている絵本を選ぶ事で楽しめるよだけでなく”今”に適した学びや発見を得る事が出来ますよ!
次はそんな絵本の選び方詳しいポイントを年齢別で紹介します。
【0歳〜1歳】赤ちゃんの心をギュと掴む絵本とは
絵本は泣き止むきっかけになったり、色や形を覚える初めての知育教材としても役割もあり赤ちゃんに安心感を与えます。
沢山の情報を吸収するこの時期だからこそ色々な絵本を読んで赤ちゃんに良い刺激を与えてあげたいですね。
0歳〜1歳の絵本の選び方はこの時期ならではのポイントがいくつもあります。
赤ちゃんの心と体の発達に合わせて選ぶとピッタリな絵本に巡り会うことができますよ!
ここではそんな絵本を選ぶ為のポイントを2つに分けて紹介します。
大きくてはっきりした絵と色
生まれたての赤ちゃんははじめ近距離で白と黒の色のみしか認識出来ません。
そこから2か月程経つと赤や緑がわかるようになり、3か月目にはハッキリとした色なら様々な色が認識出来るようになります。
その為絵本も色がはっきりしていて、コントラストの強いものが赤ちゃんの絵本が最適!
絵も色同様、赤ちゃんが見やすい大きくてはっきりした絵の絵本が楽しみやすいです。
音やリズムが心地よい
赤ちゃんの聴覚は視覚とは違いお腹の中にいる時からしっかりと聴こえています。
赤ちゃんであっても聴覚は大人と同じなので言葉はまだ理解できていなくてもたくさん絵本を読んであげたいですね!
言葉があまり理解できない時期は音の響が良い絵本、半年頃から言葉をたくさんかけるという意味でも物や動物など単語や1文ごとに楽しめる絵本を選ぶと良いです。
0歳〜1歳のハズさない絵本
この時期の子どもにとって絵本はママやパパ・身近な人との関係を築く大切なコミュニケーションツールのひとつです。
ここではそんなコミュニケーションにも使えるオススメの絵本を紹介します。
赤ちゃんも思わず見入る『もこもこ』
「しーん」「もこもこ」「ぱっちん」リズムが楽しいからフレーズが頭に残りやすく、お気に入りの言葉ページでキャッキャと笑う子も多いこの絵本。
グラデーションの綺麗な色彩と形がどんどん変わっていくおもちろさに赤ちゃんも釘付けになってしまいます。
色・音・形全て楽しめるこの絵本は選んで間違いのない鉄板の絵本です。
赤ちゃんの為に考えられた絵本『ごぶごぶ ごぼごぼ (0.1.2.えほん)』
赤ちゃんにも認識がしやすい鮮やかな赤・青・黄色を基調に彩られた形絵本です。
登場する形も単純な物が多く仕掛けの穴に指を入れてみたり、穴を利用して自分でページをめくって楽しむ事も出来ます。
厚手の絵本なのでお気に入りの絵本になっても破れたり壊れにくいのも嬉しい点ですね!
ハマる赤ちゃん続出!『じゃあじゃあびりびり』
生後6ヶ月くらいの時期になると少しずつ身の回りのものや音・身近な人に興味を持つようになります。
抽象的な絵本から少し、知的好奇心をくすぐる内容を絵本に含めるのもよいと思います。
そんな時期にピッタリなのが生活の音をテーマにイラストとその効果音を楽しめるこの絵本!
お水のじゃあじゃあ
かみのびりびり
効果音のリズムの楽しさだけではなく聞いたことのあるような音だからより楽しむことが出来ます。
ハマる赤ちゃんも多いこの絵本は安心の厚手素材!
また小さいサイズ感なので外出や抱っこ、または子どもが自分で絵本をめくって絵を楽しむ事も出来ますよ!
赤ちゃん絵本の大定番『いないいないばあ』
ねこのミケ・いぬのころ・とりのピイちゃんと色々な動物が次々に登場し、おててで顔お隠して「いないいないばあ!」をしてくれます。
手で顔お隠せるように絵本に仕掛けがあるのも面白い点!
赤ちゃんならみんな大好きないないいないばあはきっと笑顔になってもらえる1冊だと思います。
絵本に慣れてくると動物さんと一緒にいないいないばあを自分もしてみたり、絵本の仕掛け部分を動かして遊ぶ子どもも多いですよ!
親子でおしゃべり遊び♪『だるまさんシリーズ「が・の・と」』
1歳くらいからは大人と関わりながら読める絵本がオススメです。
絵本を通した言葉のリズム遊びなんてとっても楽しめるのではないでしょうか!
そんな言葉のリズム遊びにピッタリなのが大人気のだるまさんシリーズです。
だるまさんはどってと転んだり、ぷしゅーとしぼんでみたりと絵本をめくるたびに姿形を変えていきます。
そのユニークな姿が面白くて幼児になっても長く楽しめる絵本です。
また、おしゃべりが上手になったら掛け声を一緒に唱えたり、だるまさんのモノマネをして遊びに発展させることも出来ますよ!
思わず絵本に手が伸びる『くだもの』
本物みたいなリアルな絵の果物の絵が特徴の絵本です。
思わず大人も子どもも手が伸びて食べたくなってしまいますね!
子どもと絵本を読みながらどんな味がするかお話をしながら楽しんでみてください。
食べてるつもりで手を伸ばし「ぱっく!あまーい」と大人がやって見せるのも効果的ですよ!これまでの赤ちゃん絵本とはまた一味違う絵本の関わり方ができると思います。
番外編!安全に楽しめる布絵本
絵本を破ってしまったりなめてしまう赤ちゃんにもオススメなのは布製の絵本です。
子どもの力で破れることはないので誤飲の危険や絵本の角で怪我をする心配もないので安心して遊ばせてあげることが出来ますよ!
フィッシャープライス どうぶつベビー めくってモー!おでかけ布えほん (M4060)
フィッシャープライスの布絵本はいたってシンプルな作りの絵本です。
しかけ等はないものの、紙絵本同様色や動物のイラストを楽しむことが出来ます。
あえて文字がないのでオリジナルの物語で赤ちゃんに話かけてあげてください♪
【2歳〜3歳】ボロボロになるまで読める?!オススメ絵本とは
2歳は言葉の理解も進み3歳になると急激にお話も上手になります。
そのため新しい言葉を覚えたり好奇心を刺激するような絵本を親子のコミュニケーションとして取り入れて行くのがオススメです。
子どもの興味関心に合わせた絵本を選ぶ
2歳〜3歳は自我が芽生える時期で物の好き嫌いがハッキリし始めます。
そのため絵本も子どもの興味のあるものから取り入れて、徐々に幅を広げていくと良いです。
また3歳後期には今までの自分の経験や知識から自分の思いや表現を膨らませることが出来るようになります。
沢山の絵本を通して色々な考え方がある事や、ファンタジーな世界の楽しい表現など取り入れたいですね♪
生活のお手本となる絵本を選ぶ
赤ちゃんだった時期が終わり2歳〜3歳は色々な事が出来るようになります。
出来る事の幅が広がったからこそ、この時期には生活のあらゆる事の自立にチャレンジするタイミングになります。
例えばトイレトレーニング・はみがき・お友達との人間関係‥。
イヤイヤ期ではあるけれど絵本を通したメッセージなら楽しく受け取る事が出来ます。
お手本を示してもらう役割としての絵本もこの時期からは大活躍しますよ!
2歳〜3歳のハズさない絵本
集団での読み聞かせの場面では短時間でも集中して絵本の中に入り込めるような絵本をいくつかピックアップしてみました。
まだ集団の読み聞かせに慣れない2歳〜3歳の子どもも夢中で物語に入り込めますよ!
知らない人はいない?!超名作『からすのパンやさん』
物語は子どもたちを育てる為に沢山のパンを売ろうと一家総出でパンを作る一生懸命なからすの家族のお話。
読み聞かせをするといつも盛り上がるのは面白いパンが沢山出てくるページ!
ボールパン・かえるパン・バナナパン…
なんとそんな面白パンの種類は80種類以上!
読み聞かせをすると子ども達は「え〜!なにそれ」と言いながらもとても楽しそうな表情を浮かべています。
シリーズものでおかしやさんや天ぷら屋さんなども出版されています。
まずは定番のからすのパンやさんから楽しんでみてくださいね!
『からすのパンやさん』の絵本と一緒にオススメの工作
からすのパンやさんのお話を読んだ後は自分がパンやさんになりきって工作をしてみるのがオススメです。
工作好きな子もそうでない子もよりやる気満々で取り組んでくれますよ♫
下の記事ではパンの工作で使える型紙も配布しているので使ってみてくださいね!
家族団らんのロングセラー『14ひきシリーズ』
14匹のネズミの大家族のお話!
この絵本は見開きのいっぱいに大自然が繊細に描かれており、文章は4・5歳にしたら少なめですが季節感が詰まっていてイラストが美しいのでイラスト中心にじっくり楽しんでほしいです。
沢山シリーズが出版されていますがまずは『14ひきのひっこし』から読んでみてください。
14ひきがこの森へ引っ越してきた理由やそれぞれ家族の事をよく知る事ができる回になっています。
他のシリーズを読むときにこの14ひきの背景を知っているとより楽しむ事が出来ますよ!
お絵かきがもっと楽しくなる『くれよんのくろくん』
なんだかお絵かきがしたい!そんな気持ちが湧いてくる絵本です。
この絵本の主人公は題名の通りクレヨンのくろくん。
カラフルで綺麗な色のクレヨンは沢山使って貰えるのに自分だけ全然使ってもらえません。
つい好きな色ばかり使って減ってしまうけど、絵本の中で使ってもらえず悲しい気持ちをしていたくろくんの事を思い出せば普段使わない色にもチャレンジするきっかけを作る事が出来ます。
また、絵本の中で出てくるクレヨンのスクラッチの技法で描く花火を実際子どもと描いてみるのもオススメです。
この絵本の楽しさが2倍になりますよ。
【4歳〜5歳】次の学びに繋がるオススメ絵本とは
4歳5歳頃になると子どもは自身で物語を想像ながら聞くことが出来るようになります。
その為読み聞かせの際は大きなリアクションや感情を入れて読む必要はありません。
そして絵本を読んだ後は子どもの考えを聞いてみてください。
感じたことや気づいたことを言葉にする事で、コミュニケーション能力の向上や自らの思いをまとめる力が付きます。
また5歳後半になれば文字が多く絵が少ない本にもチャレンジが出来ますよ!
他の人の感情を知る絵本
4歳5歳はまだまだぶつかり合いはあるけれど友達の輪の中で遊ぶ事が安定してくる時期です。
次第に「自分!自分!」だった子どもも他の人の気持ちを考える事が出来るようになります。
そのため物語の主人公の気持ちに感情移入する事も出来る為色々な考え方がある事に触れさせてあげてください。
考え方が沢山あることや主人公の気持ちを知ることで優しい心を育てます。
学びに繋がる色々なジャンルの絵本
この時期には好きなジャンルの絵本ばかりでなく沢山の種類の絵本に触れる事が大切です。
絵本は疑似体験を通して子どもの経験値や知識をUPさせ、興味関心へ繋げる可能性を秘めています。
これからの可能性を広げる意味でも色々なものに触れさせてあげたいですね!
ここでは4歳5歳の時期ぜひ読んで欲しい絵本を厳選してまとめました。
どれもジャンルが違い、子ども達に人気の高い名作です。
子ども達の新たな可能性を開くキッカケになればと思い選びましたので、もし読んでいないものがあればチェックしてみてください。
4歳〜5歳ハズさない絵本
新書を中心にこの時期の子どもが夢中になれる絵本を集めました。
新しい学びや気づきを得る事ができると思いますので是非チェックしてみてください!
思いやる気持ちを学ぶ名作『にじいろのさかな』
美しいキラキラ光るウロコを持ったお魚にじうおが主人公の物語です。
にじうおが取った宝物のキラキラのウロコを欲しがる魚達に分け与えたという行動について賛否が分かれる作品ではありますが、4歳5歳ごろから身に付けたい自分以外の人を思いやる気持ちや、友達と喜びを共有し合う事が学べる作品です。
そしてなんといってもにじうおのキラキラのウロコが魅力的で子どもも興味を持ってくれますよ!
縦長の絵本で新感覚!子どもが見入る『100かいだてのいえ』
ちょっと珍しい縦に開く見開きのなが〜い絵が特徴の絵本です。
そしてストーリーは100階建ての100階に住むトチくんから「遊びに来てね!」とお手紙をもらう所からお話しはスタート!
まずは1階から順番に100階目指して登っていきます。
100階建ての家は10階ごとにちがう動物がそれぞれの特性に合った個性的なお部屋で生活をしているんです。
実際読み聞かせをしてみると、個性的なお部屋が面白くて子どもは1階ごとにじっくり観察していました。
数字のお勉強として1階から100階まで子どもと一緒に数えてみるのも良いかもしれませんね!
楽しくひらめき力を育む『なぞなぞのみせ』
ひらめき力を鍛える!4歳5歳ごろからチャレンジしてみたいなぞなぞ遊びを楽しめる絵本です。
お話は懐かしさ溢れる商店街が舞台です。
クイズに答えるのと、絵の中の答えを探す2通りの楽しみ方が出来るのがポイント!
少しなぞなぞが難しかった場合も絵のヒントを見ながらなら答えに近づく事が出来ます。
ひらがなはこれで完璧!『あっちゃんあがつくーたべものあいうえお』
ズバリ言葉遊びが面白い絵本No,1だと思うほど子ども達が食いつく絵本です。
「あっちゃんあがつくアイスクリーム」「いっちゃんいがつく…」「うっちゃんうがつく‥」と続いてきます。
なんと濁音・半濁音も含めてその数69音!!
面白く描かれた絵も相まって楽しく読める絵本なので平仮名の練習にも良いですね!
実際この絵本をきっかけに平仮名を覚えたと言う子どもも多いです。
HOKETだから語れる!絵や工作がもっと好きになる絵本
HOKETは工作のオンラインワークショップ”HOKETラボ”を通して沢山の子ども達とものづくりを楽しみました。
その経験を踏まえて工作好きな子がもっと絵やこうさくが好きになるワクワクが詰まった絵本を紹介します。
また反対に工作に苦手意識がある子には自信に繋がる絵本をピックアップしました。
是非ここで紹介した絵本を読んだ後はお絵かきや工作に取り組んでみてくださいね。
お絵かきのヒントが沢山『クレヨンレストラン』
イメージしたものや形を描くのが出来ない子もぐるぐる描きがスパゲッティーに見えてきてなんだか嬉しい!
絵を楽しむヒントがぎゅっと詰まっており、ぐるぐる描きだって描けるものはたくさんあると言う事がわかります。
是非この絵本を読んだ後はぐるぐる描きでスパゲッティーのお絵描きをしてみてください♪
クレヨンからのお願い
12色のクレヨンが主人公の物語。
クレヨン達はそれぞれその色に生まれただからこその不満や悩みを持っています。赤色は人気がありすぎて忙しい!うすだいだい色は皮を剥かれてしまいすっぽんぽん!
この絵本を読むと普段使わない色のクレヨンにも興味が湧いて来そうですね!
絵の具って面白い無性にワクワクしてくる!『まほうのえのぐ』
林明子さんのファンタジー作品。
お兄ちゃんの絵の具に憧れて勝手に借りてしまう所から物語はスタートします。
はじめての絵の具は単色塗りになってしまいますが、動物さん達の絵も加わりお兄ちゃんもビックリな素敵な作品ができあがります。
絵本を読み終わる頃には子ども達の絵の具を使ってみたい気持ちがどんどん高まってきますよ!
表現の幅が広がる!『ぼくはぼくのえをかくよ』
黒い1本の線から物語は始まります。
線から空や海や地上とイメージ。
色を塗ったり山や自然など風景を描き、車を走らせあっという間に頭の中のイメージが全て絵に表現することが出来ます。
名画を楽しく学ぶ!『ピカソの絵本』
名画を子どもでも楽しく学べる絵本シリーズのピカソバージョンです。
ピカソの絵の楽しみ方だけでなく、ピカソという人柄にも触れていて親しみやすく描かれています。
子どもにも分かりやすい名画の絵本はとても珍しく貴重ですよ!
このシリーズは他にゴッホやフェルメール、モネや北斎等日本でも有名な画家さんを取り上げたシリーズも出版しています。
まとめ|小さな頃の絵本も楽しめる?
ハズさない絵本の選び方として年齢別に絵本の選び方を紹介しましたが、もう大きくなってしまったからと言って小さな頃に読んでいた絵本が楽しめないという事はありません。
実年齢より高いレベルのものは難しいです簡単なものは、小さい頃とは違った角度から物語や絵を楽しむ事が出来ます。
また、時々小さな頃に読んでいた絵本も読み返して上げてください。
新たな気づきに出会う事ことが出来るかもしれませんよ!